学童保育の現場で子どもたちを見守る、もう一人のお母さん

  • 学童保育所『ユーカリ優都ぴあ』高橋治美先生
  • 年代:55歳
  • ユーカリが丘歴:約23年

高橋治美先生は山万グループであるユーカリ優都会が運営する高齢者施設に併設された学童保育所の管理責任者として長きに渡って小学生の放課後を支えてこられた方です。今回は趣向を変えて、ユーカリが丘にある子育てに関わる事業所の方へのインタビューを通して、いつもとは違う目線でこの街のことを伺ってみました。多くの子どもたちから第2のお母さんと慕われる高橋先生の、休日の素顔にも迫ってみましたのでお楽しみに!


広い公園と青い空。「子育ての街」で保育の現場を見守ってきた18年間

私がユーカリが丘で住み始めたのは、娘が小学校入学前だったので23年前になりますね。引っ越してきたばかりの頃、南公園の青い空と広い芝生がとてもキレイで印象的だったんです。でも周りを見ると素敵なお母さんたちが多くて気後れしました!!(笑)。そんなお母さんたちに声をかけてもらって嬉しかったな。元々ユーカリが丘が開発される前から近隣の街に住んでいたので、どんどん発展していくユーカリが丘をちょっと羨ましく思っていたんですよ。結婚して家を構える時に他の街も見て回ったんですけれど、発展している街なのに自然がちゃんと残っているユーカリが丘にとても魅力を感じましたね。

私が働くユーカリ優都ぴあは佐倉市の民間委託事業として小学生を預かっている学童保育所です。認知症の高齢者の方が暮らすグループホームに併設されている珍しい施設なんですよ。私は開設当時から管理者として管理業務をやりながら、子ども達が「ただいま」と小学校から帰ってくるとほぼ一緒に過ごして、今流行りの言葉でプレイングマネージャー?みたいな存在かな? かっこよさそうですが、子ども達に遊んでもらってる毎日ですね。でも、現場で子ども達と日々関わっていることが、実は管理者としての強みになっているんです。

保育と介護、2つの現場を見てきた経験から、千葉県初の施設を立ち上げるメンバーに

結婚して幼稚園教諭を退職後、上の子が3歳になる時に保育の仕事を再開したんです。高齢者施設の中の託児室を任され、施設内のデイケアサービスに子ども達とよく遊びに行ってました。その時のデイケアサービスの主任が私をスカウトしてくれたんですが、とっても素敵な元CAの方で介護の仕事への愛と信念みたいな強さに感銘を受けたんです。それで私も介護の世界へ飛び込んでみました。それから5年経験して介護福祉士の資格も取りました。子どもの成長や子育ての悩みを高齢者の皆さんに聞いてもらったり、誕生日や入学のお祝いで手作りのマスコットをもらったり、皆の優しさが身に沁みた時間でした。それでも相談業務などが出来る立場になった時、自分はこの先「介護」の道で生きるのか?と思うと心の中で「保育」はやらなくていいの?と葛藤が生まれ始めちゃったんです。ケアマネになる自分も想像できず、保育も拭えない気持ちだったのでお世話になった介護現場を退職したんです。

■学童保育所に併設されたグループホームの夏祭りに参加

その後ボランティアや福祉施設を見学したりする中で、ユーカリ優都会に行った時に当時の事務長が私の経歴に興味を持ってくれて、「今度、優都会で面白い施設を始めるんだけど、高橋さんの保育と介護の経験はぴったりだと思うよ。」と声をかけて下さいました。それで千葉県初の幼老複合施設『ユーカリ優都ぴあ』の立ち上げメンバーとして参加させていただくことになったんです。それからもう18年になるんですね。開設当時の子ども達が大きく成長し社会人・大学生になって車を運転してきたりするんですから、とても感慨深いですね。

一生懸命に生きている子どもたちと、正直に向き合うことから

学童保育所は小学校に通う子ども達の「もう一つの家」みたいな場所です。ここで私が子ども達と接するときに気を付けているのは「気になった事は正直に伝えてあげたい」ということ。一人の人間の先輩として目の前の子の為に泣いたり笑ったり正直に関わってあげたいですね。

元々、学童保育所とは「鍵っ子対策」として1970年代に保護者の方が子どもの預け先のために始めたもの。保育園と同じように国の保育事業になったものの、まだまだ整備が足りていない事業です。そんな中、「ユーカリ優都ぴあ」はびっくりしてしまうほど環境的にとても恵まれてます。でも大切なのは子ども達がトラブルを起こした時に、最後まで向き合ってあげられるか。慌てずに時間をかけて働きかけを続けてあげることだと思います。子ども達が大人になった時、自分の気持ちをちゃんと伝えられる大人になれるよう社会性を身に着けられるように手伝ってあげたいんです。

■子どもたちにお話するときは、一人ひとりの目をまっすぐに見つめて

子ども達は一人ひとりちゃんと違った個性がありますね。やんちゃな子もいて、もじもじして恥ずかしがり屋の子もいます。家庭環境や兄弟関係なども様々ですから、その子たちの背景を知った上でその子に合った働きかけを心掛けたいです。帰って来た時の表情から「何かあったのかな?」と思うときには「どうしたの?」って聴いてあげたい。子ども達の気持ちは私たちが勝手に決められない。だからこそ、ちゃんと気持ちを話してくれるようにたくさん遊んで仲良くなりたい。もちろん、命にかかわることや誰かを傷つけてしまうような時には「びしっ!」と叱る私ですが、「ああしなさい」「こうしなさい」ではなく「私は〇〇だと思うよ。こうしたらよかったんじゃない?」と私自身が責任を持って自分自身の言葉で子ども達には伝えたいんです。

子ども達はただ遊んでいるように見えても小さな体で皆一生懸命に生きているんです。トラブルや間違いは子ども達の成長過程で当たり前のこと、社会に出るための勉強なんです。だからこそ彼らの気持ちや考えをまず受け留めてあげることが大事だって思うんですよね。

お母さんが笑顔なら子ども達はきっと嬉しい。
ここはユーカリが丘の大きな家。困った時は何でも話してほしい。

お母さんお父さん達は、お仕事や子育てを背負い込まないで、困った時には遠慮なく相談していいんですよ。子育ての問題ってすぐ解決できないことが多くって、その時間は長くてしんどいこともある。そんな時は大家族の一員だと思って気軽に話してほしいです。

お子さんの学校での心配なこと、困っていることは相談することで担任と共有し、お互いに接し方を工夫することもできるんです。身近な大人たちが協力することで、元気になっていく子どもの姿をたくさん知ってます。そんな姿からお父さんやお母さん達自身もパワーがもらえる相乗効果も嬉しいものですよ。

優都ぴあでは豊かな自然と優しいおじいちゃん、おばあちゃん達も味方になってくれる場所です。急いでお迎えに来る前にほっと一息つく時間を作ったり、買い物に行ってからお迎えに来たり、自分の為にも上手に子どもを預けていいと私は思ってます。子ども達は笑顔のお母さんやお父さんが大好きなんですから。

■小学校の卒業式後、優都ぴあに集まってくれた卒業生たちと

ここは「ユーカリが丘のもう一つの大きな家」でありたいと願ってます。卒業していった子ども達の中には進学や卒業、就職などの嬉しいニュースを持ってきてくれる子もいれば、進学や就職の悩みを相談に来る子もいます。携帯を忘れたから電話を借りに来る子や鍵を忘れた子、他にも「暇だから遊びに来たよ~」と好きな推しの話をしてくれる子、遊びに来てくれると元気をもらえます。塾でも学校でもない本物の家族ではないけれど、ちょっと会いに来て話が出来る場所、ユーカリが丘の大きな家はもう一つの実家みたいな場所かな。同時にそれは開設当時からの同じ職員が長く働いていてくれるからだと、優都ぴあを取り巻くご縁に感謝してます。加えて卒業生自身がアルバイトに来てくれることがここ数年続いていて夏休みの名物!若いパワーにも感謝ですよ。

自分ひとりの時間は大切に。子ども達は未来のために勉強も遊びも頑張って!

保育現場は身体を使うので、休日はストレッチや軽い筋トレをしてメンテナンス。怪我注意の50代です。定期的に行く美容院(白髪染めです)のヘッドスパで、微電流をビリビリさせることにも最近ハマってます(笑)。気心知れた友だちや、独立した息子や娘夫婦と美味しいご飯を食べに行ったりします。でも親の介護も始まっているので無理して出かけず、ぼ~っとするのも大好きです(笑)。幸い、ぼ~っとしていても主人は家事の達人で何でも出来る人、そして在宅ワークなので頼りにしちゃいます。自分が元気じゃないと子ども達と元気に遊べないので、休日は大切な時間ですね。

本もたくさん読むんですよ、ユープラの宮脇書店さんで本を選ぶ時間が癒しですね。書店員さんの愛を感じる品揃えが素敵! 文庫本だったら3冊ぐらいは一週間で読んじゃいます。休憩中や就寝前のちょっとの時間でも、一瞬、本の世界にどっぷりつかると気分転換できます。感動する作品も好きですが、疲れている時は恩田陸さんや湊かなえさんの書くジワリと嫌な感じが残るような、ハッピーエンドではない意地悪な結末の本に惹かれてしまう私でもあります。

ユーカリが丘って教育熱心なお母さんが多く公立の小中学校でも勉強熱心なイメージですよね。
子ども達は身近な自然の中でたくさん遊び、勉強するときにはしっかり勉強する意識が身についています。私自身も自分の子どもたちには「勉強しなさい」と言った事は無いですが、おかげ様で自分で決めた道に進むことが出来たと安心しています。それは街の持っている教育への意識の高さも影響していると感じるんです。子育てをこれから始める方、頑張っている方、多くの人たちにユーカリが丘の街を知って欲しいですね。


高橋先生、本当にいつでも子どもたちのこと、そしてお子様を預けるお母さんたちのことを大切に考えていらっしゃるということが、言葉の端々からもあふれているようです。中でも「子どもたちはいつだって一生懸命に生きている」という言葉は何気ないようでいて、相手の立場に立って考えていただける方だからこそ生まれる名言なのだろうなと感じました。
私ども山万のグループである「ユーカリ優都会」の中に、こんな素敵な方がいてくれて本当にありがたいな。そんなことを思いながらお話を聞けた、とてもいい機会となりました。

「ユーカリ優都ぴあ」については子育て応援隊の記事でも詳しくご紹介していますので、そちらもぜひ御覧ください。

子育て応援隊「ユーカリ優都ぴあ」ご紹介記事

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